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City of Dust: Illness, Arrogance, and 9/11 (FT Press Science)まだe-bookの値段設定がハッキリしていなくて多くの本が激安だった頃、良質なノンフィクション本がプロモーション的に無料なことが良くありました。これはそのうちの1冊。

9/11でTwin Towerが崩れて大量に発生した粉塵。
あれがどれだけ有害なものであったかが、色んな角度から焦点をあてて書かれています。
後処理に関しては政府にごまかされたというかもみ消されたというか、
あんなの絶対納得いかないよね。何事も後処理というのが一番やっかいだ。

タワーが崩れた直後、まだ視界も回復してない時にあの粉塵の中を歩き回りサンプルを採取した人たちで始まり、10年経っても終わりが見えない訴訟にかかわる弁護士やNYの関係者、政府でしめくくられる。
結局、粉塵による発病の数字を出すのが難しいせいで(現在進行形で統計をとっている状態だから)裁判は全然結論が出ない。

Trust collapsed with the towers, and dust buried the truth.

時間が経てば経つほど、病気と粉塵の関連性は断言できなくなっていき、でも化学的にはもっと時間が経たなければ全貌は分からない。
情報は都合の良いように抜粋され、悪用されるようになり、本当の被害者たちに保証が届かなくなっていった。
誰もが最優先で対処していたテロ被害者だったのに、いつしか誰もがげんなりしてしまう存在に。
でも、お上たちがあーだこーだ押しつけあって言い合いを続けている間にも、発病する人は後をたたず、結果を知ることないまま死んでいく人も後をたたない。

Pienciak shared Gonzalez's belief that, in big crises, "the last people to tell the truth are the people in charge."

マスコミで取り上げられなくなっても終わっていない。
9/11のAftermathはまだ続いている。
 
 

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tomomi

Author:tomomi
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